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第32回日本遺伝子診療学会大会
大会長挨拶
 
第32回日本遺伝子診療学会大会
大会長 才津 浩智
浜松医科大学 医学科医化学講座
 このたび、第32回日本遺伝子診療学会大会の大会長を仰せつかりました浜松医科大学医学科医化学講座の才津浩智です。2025年7月10日(木)~12日(土) (10日は理事会、評議員会、各委員会のみ)アクトシティ浜松コングレスセンターにおいて開催するはこびとなりました。副大会長には浜松医科大学医学部附属病院 岩泉守哉先生にご就任頂き、2000年の菅野剛史先生、2013年の前川真人先生に続いての3回目の浜松開催に向けて準備を進めています。開催形式を現地開催としながら、いつでも講演が視聴できるオンデマンド配信も行います。

 遺伝子関連検査は、近年、ますますその重要性が増しています。ヒト体細胞遺伝子検査では2019年6月にがん遺伝子パネル検査が保険適用となりました。遺伝学的検査では、指定難病の遺伝学的検査の保険適用における対象疾患も約190疾患となり、2021年10月にはマイクロアレイ染色体検査が保険適用になる等、医療への普及が進んでおります。こういった背景のもと、「良質かつ適切なゲノム医療を国民が安心して受けられるようにするための施策の総合的かつ計画的な推進に関する法律」が2023年6月に公布・施行され、同一検体を用いた複数の遺伝子疾患に対する遺伝学的検査も、保険検査として本年6月から始まりました。また、難病の遺伝子治療もルクスターナやゾルゲンスマのように保険で適用可能なものが増えており、今後ゲノム医療が加速すると期待されております。一方、病原体核酸検査では、新型コロナ感染症におけるPCR検査において重要性が再認識されて以来、マルチプレックスPCR技術など臨床応用が進んでいます。本大会では、テーマを「遺伝子診療の新時代に向けて」として、病原体核酸検査、がんおよび難病の遺伝子診療の現状と課題、最先端の遺伝子治療に関して議論できる大会にしたいと考えております。

 浜松はうなぎや餃子が有名ですが、音楽の街でもあり、会場近くには浜松市楽器博物館もあります。また、6年ぶりに懇親会も開催します。大会とともに、浜松でのひと時も楽しんで思い出深い大会にしていただけると嬉しいです。第32回大会に一人でも多くの皆様と浜松の地でお会いできることを楽しみにしております。
©The 32nd Annual Conference of The Japanese Society for Gene Diagnosis and Therapy.